犬の訓練所とは?

テレビなどで、ピタッとハンドラー(指示する人)に寄り添って歩く犬を見たことがありますでしょうか?
あのようにキビキビとして絆の深い「本格的な訓練を身につけさせたい」と思っている方には、専門の訓練所に犬を預けることをおすすめします。
訓練士は、犬の訓練に関するプロフェッショナルです。
犬に訓練を施すのが仕事。そして訓練と多くの犬が集まる訓練所は、おもにしつけができていない犬が預けられますが、ほかにもアジリティーや犬の競技会、ドッグスポーツ、ドッグショーなどに出るために訓練を受ける場合や、働く犬の育成依頼することができます。
犬を一定の期間訓練所に預ける預託訓練、訓練士が自宅に通って訓練をしてくれる出張訓練、そして飼い主が犬同伴で訓練に通う方法です。
犬との共生文化が進んでいる欧米では、犬と同伴でグループで受ける訓練方法がもっとも一般的ですが、日本ではまだそれほど普及していません。
犬と飼い主がいっしょに訓練を受けることができれば、自宅でも継続的に自身で訓練をすることができるので、1番よい方法です。
ただ、現代社会では多忙な人も増えていますので、時間がなかなかとれない人は訓練所に預けましょう。
しかし、預けっぱなしになってしまうと何の解決にもなりません。
犬は人をみて態度を変えますから、訓練士には従っても飼い主には従わないということがよくあります。
飼い主は、犬を導く立派なリーダーにならなければいけません。
訓練所では、規則正しい生活や訓練で服従本能を引き出すと同時に、ほかの犬との共同生活で、社交性など、家庭の中では経験できないさまざまなことを学んでいくことができます。
しかし、預けるだけでなく、飼い主も犬の扱い方を学ばなければ家では効果が長く持ちません。
もともと飼い主がきちんとリーダーシップをとっていれば犬は言うことを聞くようになります。
問題行動を起こすようになったのは、しつけ方を知らなかった飼い主の責任になってしまいます。
訓練を受けないといけない、学ばないといけないのは飼い主も同様なのです。
訓練所に預けるというこの方法でも都合のよい日に一緒に訓練を受けられる訓練所もあります。
犬の訓練ができたとしても、飼い主が正しい対応をしなければまたもとに戻ります。
ですから飼い主もしっかりと学びましょう。
訓練士が自宅に通って訓練をしてくれる方法です。
訓練を受けさせたいけれど、交通の手段がなかったり、犬が苦手な子が受けたい時に最適です。
慣れた自宅なので犬もリラックスして訓練に臨むことができます。
できれば、飼い主も一緒に練習に立ち会ってください。
これは預託訓練と違って、家族のご都合が合えば全員で1から訓練に付き合うことができるというのが大きな利点です。
飼い主は訓練のノウハウを細かく学ぶことができると同時に、犬との信頼関係もより早く築くことができるでしょう。
訓練所に預けるにあたって
1.訓練の内容を明確に
家庭犬としての訓練か、競技会のための訓練か、ドッグショーのための訓練か、目的を明確にする。
訓練内容についてはよく打ち合わせをし、把握しておくこと
2.訓練所に任せっきりにしない
訓練所に預けるのだからといい加減な気持ちにならず、犬のリーダーとしての対応を心がける
3.飼い主も努力する
犬にだけ訓練させるだけでは効果がありません。
飼い主も一緒に犬との接し方を学ぶこと。
訓練所に通う場合などは、その場限りにならないようにしよう。
訓練所によって、訓練期間や形態、料金は様々。犬の訓練がしっかりできるまで月謝制で行うところもあれば、期間や回数を決めて行うこともあります。
目安としては1ヶ月5~10万円です。
犬を預ける前に、納得のいく訓練所かよく考えてみよう。
犬の幼稚園
キビキビとした訓練所や、長らくしている施設では昔ながらの厳しめのトレーニング法を、現在もされている所もあります。
幼稚園でも、そのような方針が合わずに挫折してしまった、というお話をちらほらお聞きします。
叱る時にビシっと言うことはあっても、体罰に近い方法で訓練されているところではないか、よく確認する必要があります。
対し、幼稚園は訓練もしますが、どちらかというと「お友達と過ごすことで学ぶ」社会化や、お家ではなかなかできない暮らしの中での問題行動を緩和するためにお預かりすることがほとんどです。
そのため、ピシッと横について歩くというよりかは、コマンドがいつでも聞けるようになれればOK、と訓練所とは目指す目標が違うことが多いです。
厳しい訓練は必要ではなく、お家でもできるよう褒めて伸ばすことが主体です。
犬の性格や問題行動によってどちらが良いというのは変わってきます。
訓練所に向いている犬
攻撃性・反発心が強い、または怒っても何をしても明るく元気である犬
幼稚園に向いている犬
犬に対しての強い攻撃性がなく、人の言葉に何かしらの反応がある犬
当幼稚園では、叱る場面でも褒めて伸ばすを中心に、社会性を身に着けるためにお友達同士と一緒に過ごしながら、犬の言葉を学び、暮らしの中で触れる機会の多いものと予め練習しておくことで、問題行動を防ぐことを目的としています。
季節に合わせたカリキュラムを行い、毎週通っても飽きない・社会性が身に付くように工夫しております。