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犬の仕草で分かる気持ち



身体を使って感情を表現する

ボディーランゲージ

犬は言葉が話せないので、喜びや辛さなどを体全体を使って表現し、これをボディーランゲージ(体で示す言葉)といいます。

耳やしっぽの動き、声の調子などによる感情表現は、他の動物と比べると大変豊かです。

飼い主は、こうした犬のボディーランゲージを正しく理解する必要があります。

それによって犬とのコミュニケーションが更に深まり、楽しい共存生活を送ることが出来るからです。

 

嬉しい・楽しい!

犬スマイル

飼い主が帰宅した時や、散歩に出かける時に、尻尾をブンブン振ったり、体をくねらせたり、身体全体で飛び跳ねるような仕草をする時は「嬉しい」のサインです。

耳を後ろに倒して、目を細めて舌を出す仕草も喜びや楽しさの表現です。

この時の鳴き方は、ワンワンと歯切れよくハッキリと吠えます。

耳の根元をぴくっと持ち上げるように動かすこともあります。

 

尻尾を180度左右に振ったり、ぴょんぴょん飛び跳ねるようなときは、嬉しさの度合いは最高潮!

しかし、飛び跳ねは小型犬は骨折や脱臼、大型犬は人へケガを負わせてしまう可能性も。喜びの表現なので全部をNGにしなくても構いませんが、落ち着かせてからGOをかけるなど興奮度合いを抑制したり、合図でコントロールできるようになっているのが望ましいです。

 

尻尾をゆっくりと振ったり、喉を鳴らすような声を出すときは、心が和んでいる証拠です。

尻尾の動きや体の動きが激しくなればなるほど、嬉しさの度合いも大きいです。

 

「遊んで!」のサイン

「遊んで 犬」の画像検索結果

前足を上げて立ち上ったり、前足を突っ張るように真っすぐ伸ばして、腰を上げて身体を弾ませるような仕草は、遊びに誘っているサインです。

ただし、体格差がある場合には立ち上がったりすると、押しつぶされたり喧嘩の元にも。

遊びのサインが激しい子の場合には、犬同士での相性を見極めてから遊ばせてあげましょう。

ご家族に向けてした時は、短時間でも相手をしてあげると、犬はとても喜びます。

 

甘え

鼻にかかった声で「クンクン」と鳴き、身体を摺り寄せてくるような時は、甘えを表しています。この時、尻尾は垂れさがっています。

犬の身体に触れたり、撫でたりしてスキンシップを高めましょう。

子犬ちゃんの場合は、甘えを許しすぎてしまうと後々わがままな困った子になってしまうので、時には心を鬼にして無視しなければならないシーンもあります。

飼い主様に叱られた後のご機嫌取りや、お留守番から解放された時に甘えることも(笑)

 

うれション

子犬のうちは、嬉しいとおしっこを漏らすことがあります。

この現象は「うれション」と言われていますが、母犬が排泄物をなめて処理していた名残です。

うれションには、いかにその犬が弱い立場にあるかという服従の意味があります。

犬の服従表現は、普通は仰向けになってお腹を相手に見せますが、うれションはこの動作以上に弱さを強調する物です。

成犬になると自然と治ることが多いですが、時折クセづいてしまうことも。あまり興奮させすぎないように、落ち着かせるように迎えてあげると良いでしょう。

 

怒り

威嚇

自分のテリトリーが侵されそうになったときや、わが身の危険を感じたとき、犬はすばやく攻撃態勢をとります。

たとえば、散歩中にほかの犬と出会った場合や、知らない人が家に来たときなど、こうしたシーンを見かけます。

犬は身を低くして、被毛を逆立て、まにも飛びかかりそうな姿勢になります。

歯はむき出しになり、鼻先にしわを寄せて、 ロからは「ウー、ウー」と低いうなり声をもらします。あるいは、激しくほえたてる場合もあります。

 

散歩の途中で自分の犬がこのような状態になったときは、相手に襲いかかる場合もあるので危険です。飼い主はリードを短く、しつかり持ちながら、犬を落ち着かせましよう。

また、逆によその犬がこうした態勢をとった時は、その場から早く立ち去りましょう。

 

悲しい、つらい

悲しい犬

甘えの「クンクン」とは違った鳴き方で、「クーン、クーン」とか「ヒーン、ヒーン」といったもの悲しい声を出すときは、悲しみやつらさを訴えているときです。

 

尻尾はたれ下がり、すがるような上目づかいで飼い主にすり寄ったりもします。

中にはこうしたしぐさで散歩や食事、水を催促する犬もいますが、たいていは、ひとりで長く放置されたり、飼い主にしかられたような場合です。

このような心あたりがないときは、体の不調を訴えていると考えましよう。

犬はどこかが痛い、苦しいということを伝えているのかもしれないので、体や周囲の状況をチェックしてあげてください。

万一、体の異常を発見した場合は、できるだけ早く動物病院に連れて行きましょう。

 

 

退屈

退屈

床の上などに全身をだらしなく伸ばして、憂鬱そうな目つきをしています。

ときどき、「ファーン」というあくびのような声を出します。

病気かどうかわからない場合は、犬の好きなおもちゃなどを与えてみましょう。喜んで反応するようであれば、大丈夫でしょう。

飼い主さんに相手にされない時は、犬も身を持て余しますが、待つことを覚えさせるのも大事。

 

警戒

警戒

怪しいものが近づいたり、大きな物音に驚いたとき、犬はそれまでの動作を突然中断して、耳をビンと立て、尻尾を小刻みに動かしながら身構えます。

身構えた体には興奮と緊張がみなぎり、外敵が近づくにつれ、鳴き声は大きくなります。このときの鳴き方は、「ワンワンワン」と連続したもので、周囲はその異様な鵈き方で異常を知ることができます。

このほか、どこか知らない場所に連れていかれた時に、この「警戒」のポーズを取ることもあります。

 

恐怖

「恐怖 犬」の画像検索結果

知らない人や自分より強そうな犬、動物に出会ったときに、尻尾が徐々にたれ下がっていくようであれば、それは相手におびえている証拠です。

この尻尾の下がり方が低ければ低いほど、恐怖の度合いは大きいと判断できます。背中は弓なりになり、耳を後方に倒して体全体をすくめます。

尻尾を完全に股の間に巻き込んで、体をプルプルと震わせていたら、強度のおびえ。

その態勢で、相手を警戒しながら逃げ出してしまう場合もあります。

 

なかには、雷や花火の音にもこのような反応をみせる犬もいます。この場合、あまり犬に声をかけたりすると余計に人に甘えてしまい、慣れが遅くなってしまうことも。下手に手出しせず、パニックになりすぎないよう見守ってあげましょう。

 

興味

興味

初めて見るものや、変わった物に出会った時、首を傾げることもあります。

それが気にかかるときは、近づいてにおいをかいだり、なめたり、かんだりします。

とくに動く小動物や虫には興味を持ちます。中にはふれると危険なものもありますから、十分な注意が必要です。

 

 

 

鳴き声で分かる犬の気持ち

1.キャンキャン

怖いという不安、痛い苦しいなどの辛さを訴える

2.ウォーン、ウォーン

遠吠えに代表される切ない泣き声。仲間同士でコミュニケーションしている。

3.ワンワン

興奮や警戒している時の声。明るく歯切れよく鳴く時は喜びを表す。

4.ウーッ

相手を威嚇する時に発する怒りの表現

5.クンクン

飼い主に構ってもらいたい、なぐさめてほしいという甘えの表現

6.クーン、クーン

哀しみ、寂しさ、不安、辛さなどを訴える





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