
畜犬登録と狂犬病予防接種

生後90日以上の犬の飼い主には、畜犬登録をするよう法律で義務付けられれています。
犬を飼い始めてから30日以内に市区町村の役所や出張所で登録手続きを行います。
狂犬病接種と一緒に動物病院が登録してくれるところもあります。
登録すると、首輪に着ける鑑札と、門や玄関に貼る標識が交付されます。
昔はシンプルすぎるデザインから着けたがらない人も多かったですが、最近ではカワイイデザインや、震災についての意識が高まったこともあり、身に着けている方も少しずつ増えてきました。
震災で離れ離れになった子も、鑑札があるお陰で飼い主さんに連絡がついたりする事例あります。
畜犬登録は迎えた時に1回だけです。
但し、住所変更した時や飼い主が亡くなった時、飼い主が変わった時は届け出が必要です。
また、1年に1度狂犬病予防接種(生後90日以降)受けさせることも法的義務があります。
毎年4月に日時と会場を指定して行われる他、動物病院ではいつでも接種を受けることができます。
近年では日本で流行していないからと、狂犬病予防接種を1度も受けない方がいらっしゃいますが、2006年にフィリピン滞在中に狂犬病にかかっている犬にかまれ、2名の男性が亡くなっています。
世界では年4万人の方が犠牲となっている致死率100%と言われる人獣共通感染症(ズーノーシス)です。
狂犬病が発症されるまで潜伏期間もあり、噛まれてすぐ症状が出ないこともあり、この2名の方も帰国後に発症してお亡くなりになりました。
犬以外の多くの動物が狂犬病にかかり、特に海外で野犬に噛まれたり、野生動物(コウモリ、キツネなど)に注意が必要です。また、動物から人だけでなく、人から人へも経口感染により移る感染症であります。
海外へ旅行、または観光客の増加により、狂犬病が日本へ入ってくる危険性は十分にあります。今後とも用心深く注意していく必要があります。
犬の伝染病予防接種と健康診断

ワクチン接種には、種類も選ぶことができますね。
ワクチンにてそれぞれ予防できる病気が分かりやすい上記の画像を参照ください。
犬の幼稚園に限らず、犬が集まるドッグカフェやドッグランなどでも、集団感染を予防するためにワクチン接種は義務ではありませんが、犬の飼い主としてのマナーです。
一般的に、生後60日、90日頃に2回、獣医さんによってはその1か月後にもう1回、最初にワクチン接種し、その後毎年接種されています。
施設や譲り受けて成犬になってから迎えた犬は、まだ未接種の場合は迎えた時に1回、1か月後に1回していると安心でしょう。その後は通常通り年1回程度、老犬の場合は獣医さんと相談しながら体力等も考慮しながら接種しましょう。
必ず接種する場合はワクチン接種をいつ受けたのか、確認をとってからにしましょう。
過剰にワクチンを受けてしまうと、効果が薄くなったり体調を崩す恐れがあります。
里親さんや、自宅で出産した子に特に注意してほしいのは、乳のみ子の場合は、母乳に含まれる免疫物質とワクチンはケンカしてしまうため、お母さんからもらった免疫がすくなくなった50日前後(42~60日間)に、ワクチン接種を受けてくださいね。
お母さんからもらった初乳のパワーは偉大です。増えて困ったからと、すぐに引き離したりせずに、母乳をたくさん飲ませてあげてくださいね。兄弟犬とより長く過ごすことで、お友達との遊び方も上手なわんこになります。
ワクチンは、ヒト用の物もそうですが、ウイルスなどを弱毒性にて薄めて作られているため、体調が悪かったり妊娠している時などはうたないようにして、獣医さんとしっかり相談して時期を決めましょう。
時には、ワクチンをうったことでアナフィラキシーショック(血圧低下)など起こしてしまう恐れもあり、半日~1日遅れて症状がでることも。
そのため、午前中にワクチン接種をすると、体調が悪くなった場合でも動物病院が開いている時間に連れていくことができます。
また健康診断も年に1回くらい行うと安心です。
尿便、血液などの検査を行う事は病気の早期発見、予防に繋がります。
春から秋にかけては、蚊が媒介とするフィラリア症の予防薬を飲ませることも犬の健康のために必要な事です。
年1回だからと、色んな検査を1度に行うのは犬にとっても負担が大きすぎますので、何回か足を運んで診察してもらいましょうね。
他の人に迷惑をかけないようにするのも、飼い主さんのマナー

犬を飼う上での最低限のマナーといえば、泣き声、抜け毛、排泄、匂いなどに気を付け、周囲の人を不快にしない心がけが大切です。
特に「泣き声がうるさい」「フンの後始末をしない」という問題はよく聞かれる近隣トラブルです。
地域や場所によっては引っ越しや、裁判に発展することもあります。
近所を散歩をする時はもちろん、公園など公共の場でもマナーを守り、周囲の人にも気を配りましょう。
また、犬嫌いの人や犬の場合もありますので、すぐに寄って行ってしまうわんこは遠回りするか相手の方に声をかけてから近くを通るようにしましょう。
飼い主の6つマナー

1.無駄吠えさせない
トラブルの元№1でもある無駄吠え。
本能的なことなので、多少は仕方のことですが、正しいしつけをすれば収まるはずです。
吠えのしつけは長期的になりやすいので、根気よく続ける精神力も必要です。
充分なストレス発散をする時間も設けるようにします。
2.抜け毛、匂いに気を付ける
ベランダや庭でブラッシングやトイレをさせる時には、後始末を素早く行いましょう。
また、誰かをお家に招く時や、犬を連れてどこかへ出かける時にも犬の抜け毛予防をしよう
3.排泄物の後始末
お散歩する時にフンを持ち帰るのは常識ですね。
更におしっこを流す用のお水も持ち歩いていると、マナー意識が高いですね。
排泄物は犬の健康チェックする目安にもなりますので、必ず後始末をしましょう。
4.リードをつける
公共の場でノーリードで走り回っているわんこをたまに見かけます。
交通事故の危険性はもちろんのこと、他の犬がビックリして攻撃的になったり、そのまま脱走してしまう恐れもあります。
いくら自分の犬がしつけが出来ていても、防げないことがたくさんありますので、指定のリードの着脱が許可された場所以外では外さないようにしましょう。
5.飛びつかせない
じゃれて人に飛びついたりしてしまうと、服を汚したりしてしまうだけでなくケガに繋がることも。
大型犬は特に注意が必要ですが、小型犬でも骨折や、脱臼、犬だけでなく人もひっかき傷や頭突きをされることもあります。
6.迷子札をつける
金属製の鑑札が犬も嫌がるし、音もなって不愉快という方も少なくありません。
そういう方には、カプセル状になった小さな筒がついたチャームの中に、連絡先をいれるデザイン型の迷子札などがあります。
一見迷子札とは分からない程に、首輪に馴染んで、分かりにくくなっています。
災害などがあった時に迷子札があれば心強く、保護してくれた方にも迷惑をかけずに直接連絡を頂くことができます。
迷子札がないと、近隣の愛護施設、警察、市役所、動物病院など連絡する先がたくさんあり、更にはSNSなどにUPしてもらったり、お手数をおかけすることになります。
また、保護した方がそういう所に届けたり報告することを知らないと、なかなか飼い主さんの元へ連絡がつくこともなく、最悪の場合処分対象になってしまったり、既に他の方の家族として迎えられていることもあります。
万が一の場合に帰ってきてほしいのならば、着用することを心がけましょう。

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