
昔、ペットショップで働いていたことがあります。
新しい家族を求めて、キラキラと目を輝かせてやってくる方は
本当に多く、新しい家族との出会いを繋ぐお仕事はとても楽しいものでした。
ある日、老夫婦がニコニコとスタッフの私に話しかけてくださいました。
「ジャックラッセルテリアって、いる?」
ジャックラッセルテリアは、店頭にいました。
しかし、私はすぐに「はい」とは言えませんでした
「ジャックラッセルちゃん、可愛いですよね。その子に決めているんですか?」
「そうなの~!親戚が飼っててね、ジャックラッセルテリアがいいな~って」
それから別のわんちゃんも勧めてみたりもしましたが、この犬種がいい!とおっしゃっている方の意見を変えることは、なかなか難しいことです。
その子と決めているのなら、その子にさせてあげてよ!という方もいらっしゃると思います
でも、犬種の特性を知らずに可愛さだけで決めてしまうのは、十何年も一緒に暮らす上でミスマッチが起きるのです
特性を説明しても、大丈夫だ、と言われてしまえば私にはどうすることもできませんでした
生活環境や後天性敵にもそれぞれ性格は変わってきますが
その犬種の歴史や特性を知ると、だいたいの性格の傾向があります
そのため、自分の暮らしにあったわんこに、きっと出会えるはずなのです
でもそれを知らずに暮らしに合わずに決めてしまい、困ってしまっている方もよく見かけます
上記の事例でのミスマッチは、「運動量の多い犬」に対し「ご高齢の方」という点です
ジャックラッセルテリアは、大型犬並みの運動量を持ちます
その子の性格ももちろんあると思いますが、シニア犬が集うデイサービスで
他の子が寝てばかりの中、唯一元気に動き回っているのがジャックラッセルテリアちゃんです
それくらいに活発で、ほぼ体の大きさは小型犬に近いですが
一般的な小型犬で20~30分のお散歩量に対し、大型犬と同じく1時間ほどのお散歩量が必要だと言われています
それはもともとキツネの狩猟犬であったためです。
巣穴に潜って追いかけたりするため、暗い穴にも物怖じせずに入り込み冒険心がありとてもエネルギッシュです
また、ただ闇雲に追いかけても捕まえることができないため、知能も高く、トレーニングもしやすいです
その一方、知能が高いという事は、自分が好きなことをしたり悪知恵を働かせてイタズラも巧妙にすることもあります
こういった犬それぞれの習性を知っておかないと、こんなはずじゃなかった、という
悲しい言葉をお聞きすることになりかねません
そこで今回は、大きく4つに暮らしのスタイルを分類して、その過ごし方に合う犬の選び方をご紹介します
❶ 小さいお子さんがいるご家庭
❷ 共働き・一人暮らし
❸ ご高齢の方が主に暮らす
❹ 集合住宅
上記4パターンに、例えば分類します。
❶の生活スタイルの方には、中~大型犬のわんこがオススメです。
一般的に、大型犬の方が子供に対して寛容で、子供を守るという意識も強いようです。
それに対し小型犬は、警戒心が強く攻撃的になる傾向の子もいます。
また、子供が力加減を分からずに引っ張ってしまった時に反射的に手を出しやすいため、合わせる時には慎重に行いましょう。
ただし、大型犬はお散歩やお手入れに手間もかかり、大きさ故に飛びつき癖があったり活発な若い犬とブッキングするのはとても危険です。子供が小さすぎるうちに犬を飼うには、もう少し大きくなってからでも遅くはないです。
オススメ犬
* ラブラドール・レトリバー
* ゴールデン・レトリバー
❷のタイプの共働き、一人暮らしの方には十分な時間や運動量を取ってあげにくい環境です。
そのため、ヤンチャであったり活発な傾向にあるわんこはお留守番してもストレスが溜まってしまい向いていません
ある程度はじめのしつけをしていればしつけにも時間がかからないのはどのわんこにも言えることですが、オススメは小型犬で賢く、運動量も少なくて大丈夫なタイプのわんこです。
オススメ犬
* トイ・プードル
* マルチーズ
❸の、ご年配の方が主にお世話をされる場合は、小型犬~中型犬にしましょう。
力が強く引っ張り癖があるわんこだと、コントロールがしきれない恐れがあります。
そしてもし、わんこが大型犬の場合、ケガや老化で寝たきりになった場合、抱えたり介護がとても大変です。
家にいることが多いならば、マイペースな子が向いています。
オススメ犬
* シー・ズー
* キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
❹の集合住宅に住む方は、吠え声がどうしても気になってしまいますよね
温厚な性格の子が多い大型犬の方が、しつけもしやすく賢い子も多いですが、集合住宅ですと
大きなわんちゃんを怖がる人もいるかもしれません。
そこで比較的吠えにくい・吠えても響かない子を迎えるとよいですが、やはり、しつけ次第になってきます。
オススメ犬
* パグ
* フレンチ・ブルドッグ
飼う犬種を決めたら、オスにするかメスにするかを決めるのも重要です。
犬を飼うのを初心者なら、一般的にはメスの方が飼いやすいと言われています。
それはサイズがオスより小さ目で比較的穏やかな性格な場合が多いからです。
しかし、それはあくまで一般論であって、個体差やしつけられるかどうかで変わってきます。
メスは発情期のヒート(生理)の出血処理がたいへんでお散歩にも気を遣うというデメリットもあります。
一方、オスはメスに比べると活発で、攻撃性や縄張り意識が強い傾向もあります。
マーキングの習性があり、あちこちにおしっこをすることも。
しかし、活動的なオスならではのアウトドアを楽しんだり、日々の生活も活き活きと過ごしてくれる子も多いです。
そして飼う時に注意したいのが、健康状態を確認すること。
犬を譲り受けたりするときは、どんな親犬から生まれたのか、どんな性格なのか、どんな生活をしているのかなど元の持ち主やショップにいろいろ質問してみましょう。
そして1番大切なのは、必ず見て触れて健康チェックをすることです。
遠方の人から買ったり譲り受ける場合も、一度訪ねて行って自分の目で確かめます。
病気がちだったり、ケガの癖があったり、持病などを貰った後に気づいてトラブルになるケースも少なくありません。
自分で健康チェックするとしても、どうしたらいいの?という方には以下のチェック項目を簡単に見ておきましょう。
健康な子犬とは?
耳:冷たくて、異臭がない。耳の中が汚れていたり、赤くなっていない
目:イキイキと輝き澄んでいる。目ヤニや充血していない
鼻:冷たくて乾いていない。鼻水がでていないこと
口:歯茎や粘膜が綺麗なピンク色。嫌な臭いもしない
足:骨格がしっかりとしていて、歩き方もふらつきがない
皮膚:湿疹がなく、フケやケガがない
被毛:つや、毛並みがよくもつれもない。
お尻:肛門が締まっていて腫れもない。
尻尾:犬種の特性が出ているか、毛が剥げていたりしないか。
身体:ふっくらとしていて重さを感じ、弾力もあること
写真や一目ぼれだけでなく、しっかりと犬を見てお家に迎えましょう。
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